梁 世柱5月3日Wine Memo <25>Mayer-Fonné, Riesling Grand Cru Schoenenbourg 2016. ¥7,500 アルザスのグラン・クリュは本当に難しい。 まず、51という数は明らかに多すぎる。しかも、(個人的な意見としては)その半数近くが、品質的にはグラン・クリュのス...
梁 世柱2023年9月12日決別の先へ <Alsace Grand Cru特集:Part.3>気候変動と温暖化が猛威を振るう中、アルザスの輝かしいGrand Cruは、その栄名に見合った魅力を発揮し続けることができるのか。 私がAlsace Grand Cruの特集を組んだのは、極私的な疑問がきっかけだった。 改めてアルザスと真摯に向き合い、膨大な数のGrand...
梁 世柱2023年9月1日太陽の丘 <Alsace Grand Cru特集:Part.2>最大アルコール濃度規定が大きな壁として立ちはだかっている。 Part.1で述べたアルザス最大の問題点に対して、いくつかの解決策が実行、模索されているが、その中でも残糖度に準じた追加表記の義務化は、大きな議論を巻き起こしている。...
梁 世柱2023年8月24日Wine Memo <11>Dom. Muller-Koeberle, Mobylette 2021. 俗に「ピンクワイン」と呼ばれる「ごちゃ混ぜ系ワイン」(それほど浸透している呼び名ではないが)に関しては、以前の出会い <35>でも紹介したが、今回は少し違う目線から、この特殊な新カテゴリー候補に関し...
梁 世柱2023年8月15日揺れ動くヒエラルキー <Alsace Grand Cru特集:Part.1>フランスとドイツの国境に位置するアルザス地方は、私にとっては特別な場所だ。 ワインを学び始めた時、当時はまだまだフランスワインが世界のスタンダードであったため、私も例外なくフランスからスタートした。 しかし、何かとすぐに脇道へ逸れたがる性格故か、最初に私が興味をもったのは、...
SommeTimes特別寄稿2022年10月14日巨匠から新世代の象徴へ今回ご紹介するのは、アルザスに於いて最も著名と言っても過言ではない作り手、マルセル・ダイス。テロワールへの並々ならぬ情熱はAOC法の改正まで成し遂げ、ボトルに品種名の記載を行わなくて良くなる等の革新を齎した。 基本的には混植によるテロワールの表現を至上とするマルセル・ダイス...