梁 世柱2021年10月5日SommeTimes’ Académie <17>(ワイン概論13:赤ワイン醸造1)本稿から4回に渡って、一般的な赤ワインの醸造フローを学んでいきます。なお、日本のワイン教育においては、醸造用語としてフランス語を用いるのが今日でも一般的ですが、SommeTimes’ Academieでは、すでに世界の共通語としてフランス語からの置き換えが進んでいる英語にて...
梁 世柱2021年10月3日ワインと味わいの不思議な関係多くのワイン愛好家の方々が、特定の状況や場所で「ワインをより美味しく感じた」経験をおもちなのではないでしょうか。今回は、その謎めいた現象に迫ってみたいと思います。なお、本稿の内容は、科学的見地に基づいた内容では基本的にありません。あくまでも、実体験に基づく「推測」になります...
梁 世柱2021年9月25日その憂いが、世界を変えた <ボジョレー特集後編>愛するものに、自らの理想像を押し付ける。厄介極まりないヒトの性に、筆者もまた囚われている。ありのままを受け入れたいと建前を言い放ちながらも、本音では自らが受け入れられる折衷点を常に探っている。それは結局のところ、部分的にでも理想を押し付けていることと何ら変わらないことと知り...
梁 世柱2021年9月21日Advanced Académie <15> ビオディナミ・前編SommeTimes Académie <16> 農法2でも簡潔に触れたが、本稿と次稿では、二回に渡って、ビオディナミ農法の詳細を追っていく。 理由は釈然としないが、結果だけを見る限り、ビオディナミ農法の効果は信じるに足る。現在、世界の最も優れたワインの多くがビオディナミ農...
梁 世柱2021年9月19日葡萄品種から探るペアリング術 <2> ピノ・ノワールぺアリング研究室の新シリーズ「葡萄品種から探るペアリング術」の第二回はピノ・ノワールをテーマとします。このシリーズに共通する重要事項として、葡萄品種から探った場合、理論的なバックアップが不完全となることが多くあります。カジュアルなペアリングの場合は十分な効果を発揮しますが、...
梁 世柱2021年9月18日SDGsが問う、世界最大産地の「造る責任」中央スペインのラ・マンチャD.Oは、原産地呼称が認められている単独の産地としては世界最大の範囲(四国を少し小さくした程度の面積)に広がり、D.Oで認定された葡萄畑の面積は157,000haを超えるという、圧倒的なスケールを誇っている。...