ブルゴーニュにおける葡萄畑のランキング企画となる、Advanced Académieの本シリーズ。
ご存知の通り、ブルゴーニュには超広域Bourgogneから始まりGrand Cruに至るまで、多階層の格付けが存在していますが、同階層内でも優劣が生じます。
本シリーズでは、以下のような形で、すべての特級畑、一部の一級畑(単一としてリリースされることが多いクリマ)、一部の村名格畑(特筆すべき品質のものを抜粋)をランキングしていきます。
SS:最上位の特級畑クラス
S:平均的な特級畑クラス(一部の一級畑も該当)
A:特級畑に肉薄する最上位の一級畑クラス(一部の特級畑も該当)
B:際立って秀逸な一級畑クラス(一部の特級畑も該当)
C : 秀逸な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当)
D:平凡な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当)
一部のクリマに関しては、生産者による品質の落差が大きいため、(A~S)のようにランクを跨いだ評価となります。
第10回はBeauneをテーマと致します。
Louis Jadot、Bouchard、Joseph Drouhinなどのブルゴーニュを代表する大ドメーヌ兼メゾンが本拠地を置くBeauneは、まさにコート・ドールの心臓部とも言えるアペラシオンです。
品質のバラつきこそ見られますが、総合的な実力はCôte de Beauneでも上位に入ります。
全体的にはPommardとVolnayの中間的な性質となりますが、パワーにおいても、エレガンスにおいても、両アペラシオン最良の領域にはなかなか届きませんので、あくまでもバランス型のアペラシオンと考えておくと良いでしょう。
白ワインの中にも秀逸なワインが少なからずありますが、アペラシオンとしては赤ワイン主体となります。
では、各AOCの解説及びクリマのランキングに移りましょう。