世界三大貴腐ワインといえば、ドイツのTBA、ハンガリーのトカイ、そしてフランス・ボルドーのソーテルヌだが、オーストリア・ブルゲンラントのノイジードラーゼーを含めて「世界四大」とされてことかったことに、何か特別な理由があるのか、かねてから興味があった。
ノイジードラーゼー(本稿ではノイジードル湖の東側を意味する。西側のRuster Ausbruch DACは条件が異なる。)は前述した3産地と同じく、(ほぼ毎年と言えるほど)安定して貴腐ワイン造ることができる場所だからだ。
このような場所は、ワイン産地として形成されているという意味では、世界にこの4ヶ所しか無いのだから、四大となっていないことに違和感が生じる。
確かにノイジードラーゼーの価格は安いが、ソーテルヌにもトカイにも安いワインはある。
甘口ワイン産地としての歴史は500年以上もあるので、「格式」という意味でも問題はない。