近年すっかり日本でも市民権を得たイタリア料理の一つに、カプレーゼが挙げられるだろう。
正式名称はインサラータ・カプレーゼ。「カプリ島のサラダ」という意味で、カンパーニャ州カプリ島のGrand Hotel Quisisanaが発祥の地とされている。
スライスしたトマト、水牛乳から造られるカンパーニャ州のフレッシュチーズ「モッツァレッラ・ディ・ブーファラ・カンパーニャ」、バジリコをメインの食材とし、塩、黒コショウ、オリーブオイル(カンパーニャ州産)で仕上げるのが、オリジナルのレシピだ。
トマト(赤)、チーズ(白)、バジリコ(緑)の組み合わせは、イタリア国旗の配色と同じであるため、ピッツァ・マルゲリータなど、イタリアではこの食材を組み合わせた料理が、とても大切にされている。
これは、日本で言うところの「白米に梅干し」と似たような感覚であり、日常的に食べるかは別として、国民の心象風景に深く刻まれているのだ。
さて、そんなカプレーゼも、アレンジ・レシピが盛んになっている。