Chiacchiera, Piccola Viola 2021.
Wine Memo <19>で述べたように、国際品種がブレンドされた一連のChiantiやVino Nobileに対して、私が異を唱え続けることは今後も変わらないだろう。
サンジョヴェーゼとその他の補助的地品種だけで構成されたワインの、調和に満ちた優美な味わいを思えば、国際品種による補強が「伝統の進化」とはどうにも思えない。
ワインにとって「美味しい」ことは正義だと思うが、それが伝統かと問われれば話が違うのだ。
一方で、国際品種のみで造られたワインに素晴らしい「品質」のものが数多くあるのもまた事実なので、その探究は私にとって隠れた趣味的なものとなっている。