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再会 <60> 南ローヌの伏兵

Domaine de Marcoux, Lirac Rouge “La Lorentine” 2021. ¥4,900

 

南ローヌは世界的な銘醸地だが、(少なくとも日本では)あまり理解されていない産地でもある。

 

この地ではChateauneuf-du-Pape(以降、CDP)の名声がずば抜けて高いため、南ローヌはCDPと「その他」のような構図になってしまっているようにすら思えるが、そのCDPですら、品種構成も土壌組成も極めて複雑なため、理解は容易ではない。

 

世界的な食のライト化に伴って、より軽いワインを好む風潮が強まっているのも、南ローヌにとって向かい風となっている。

 

最も名高いCDPは、難しい上に高価だから、気軽に試すことも難しい。

 

おそらく、CDPに次いで認知されているのはGigondasだと思うが、ワイン愛好家であっても、Gigondasを飲んだことがある人はかなりの少数派となるだろう。

 

さらに、今回の再会ワインであるLiracの赤ともなれば、ほとんどの人にとって未体験のワインとなる可能性は高い。

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