Muchada-Léclapart, Lumière 2017. ¥8,900
前回の「再会」では、小さなマイブームの波と、いつまでも色褪せない魅力の話をしました。
そう、ピノ・ノワールのように、永遠とも思える興味を与え続けてくれる品種もありますが、筆者にはいつでも、何かしらのマイブームが訪れています。
実は現在進行形のマイブームは、スペイン。
正確に言うと、スペインの中でも特定の3産地がマイブームの対象となっています。
1つ目の産地はカタルーニャ州のペネデス。
2つ目の産地はスペイン領だけど位置的にはほぼアフリカなカナリア諸島。
そして3つ目の産地は、本日ご紹介するアンダルシア地方です。
アンダルシアと聞くと、皆様何を思い浮かべるでしょうか?
世界遺産でもある、荘厳なアルハンブラ宮殿でしょうか。
有名なリゾート地である、コスタ・デル・ソルでしょうか。
夏の定番料理、ガスパチョでしょうか。
それとも、異様なほどに奥深い世界が形成されている、シェリーに代表される様々な酒精強化酒でしょうか。
魅惑的なアンダルシアに対して人が思い抱くイメージは、多種多様だと思いますが、おそらく今回ご紹介するようなワインを思い浮かべる人は、ほとんどいないでしょう。