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再会 <7> テロワールを感じれるワインとは

Good Intentions Wine Co., Chardonnay “Volcanic Lakes” 2020. ¥5,800


ワインに宿る「テロワール」の不思議は、飲み手をいつまで飽きさせることなく、ワインの深淵へと誘ってくれます。ですが、テロワールというものは、一言二言で言い表せるほど単純なものでもありません。基本的には、とても分かりにくいもの、と言っても良いでしょう。


では、ワインのどういった要素や性質から、テロワールを感じ取れば良いのでしょうか?どうすればテロワールを楽しめるのでしょうか?


これもまた、難題です。


ワインや産地に対する知識が手助けになることは確かに多いのですが、知識に偏り過ぎてしまうと、それほどテロワールの特徴が出ているとは言えないワインにまで、安易にこの言葉を使ってしまいがちになります。


例えば、ニューワールドの産地で、葡萄を極限まで濃縮させ、ワインメイキングの粋を尽くし、たっぷりと新樽でトリートメントをした高級ワインでも頻繁に、「〜〜〜〜のテロワールが表現されている」といった記述を目にしますが、筆者には全く理解ができません。


このようなワインからテロワールを感じ取る秘技でもあるのなら、教えを請いたいところです。

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