Ostal Levant, olé 2022. ¥4,100
ニューワールド諸国でのワイン造りは、大航海時代にヨーロッパから葡萄樹、葡萄栽培、ワイン醸造がセットになって持ち込まれたことによって始まった。
ワインの歴史におけるこの常識は、品質面においても大きな意味がある。
当然、オリジナルであるオールドワールド諸国では、「一日の長」どころか、場合によっては「数百年、数千年の長」がある。
長い年月の中で淘汰が繰り返された結果としてその地に残った葡萄は、テロワールとの親和性が極めて高く、栽培、醸造の「レシピ」に関しても、高い精度で完成しているケースが圧倒的多数となるのだ。
しかし、ニューワールド諸国におけるワイン造りの歴史も数百年がすでに経過し、あらゆる技術もグローバルなものとなった今、オリジナルとの品質格差はどれほど縮まったのだろうか。