Domaine de Bichery, Champagne “la source” NV (2020). ¥10,000
シャンパーニュの在り方、というのは随分と変化してきた。
かつては、大手メゾンが文字通り「全て」と言いたくなるほど牛耳っていた時代もあったり、ジャック・セロス、エグリ・ウーリエなどの人気に引っ張られたレコルタン・マニピュランのトレンドがあったり、サロンやジャクソンなど、超大手とレコルタンの中間的規模のシャンパーニュが注目を集めたり。
なかなか目まぐるしい変化だが、ただ一つ変わらないのは、どのようなトレンドが押し寄せても、シャンパーニュが偉大な飲み物である、ということだ。
そして、過去10年間のトレンドとなっているのは、従来の一般的なレコルタンよりも更に小規模な、マイクロ・レコルタン、もしくはマイクロ・グローワーとも呼ばれる、超小規模生産者たち。
もちろん、その生産量の少なさもあって、セールス面では大手メゾンに遥か遠く及ばないが、マイクロ・グローワーが激増したこともあって、「集の力」が働き始めているのだ。
さらに、マイクロ・グローワーには、ある程度の共通性がある。