Augalevada, Ollos de Roque. 2018 ¥3,900
卓越したワイン造りに、経験値は必要なのでしょうか。
普通に考えれば、答えはYESです。
かつて「猿酒」造り(葡萄を容器の中で潰して、放置するだけ)に挑戦して、大失敗した経験のある筆者にとって、ワインメーカーという職は、明白に「専門職」です。素人がいきなり素晴らしいワインをいとも簡単に造れるほど、ワイン造りは甘いものではありません。それだけは間違いない、と断言できます。
しかし、モノづくりとは不思議なもので、経験値に加えて、センス、別の言い方をすれば才能とでも呼ぶべきものが、大いに関わることも確かにあるのです。
少々厳しい言い方にはなりますが、いつまで経っても一向に品質が向上しない造り手もいれば、キャリアは浅くても三段跳びで進化してしまうような造り手もいる、ということです。
排他的な考え方は好きではないので、センスに恵まれなかった(と私が個人的に感じる)造り手を非難する気は一切ありませんが、ルーキーの大活躍には、心が躍るのも確かです。