The Sadie Family, Skerpioen 2012.
友人が引っ越したというので、新居の整理整頓を手伝いにった。
大きなワインセラー二台分のワインをコレクションしている友人なので、お手伝いのお礼はワインで、とちゃっかり事前リクエストをしておいた。
引っ越して三日目、やっとワインセラーの電源を入れられるようになったタイミングだったこともあり、リビングにはコレクションが詰め込まれた段ボールが山積みになっていた。
コンディションの劣化を避けるためにも、早急にワインをセラーへ移動させる必要があった。
趣味が悪いと言われるかも知れないが、他人のワインコレクションを眺めるのは、とても楽しい。飲むのを我慢して、わざわざセラーで眠らせていたワインだ、当然一つ一つに思い出が詰まっている。
年号の古いもの、最近のヴィンテージ、クラシックなワイン、今っぽいワイン、なぜそんなワインを?というようなものも。
いろんなタイミングで、その人がその時に好きだったワインが、コレクションという形で、日記のように残っている。
逆にいえば、私のような人間に、ワインセラーを整理されるのは嫌な人もいるかも知れない。どうしても、深読みしながら整理をしてしまうからだ。
職業病というやつだ。こればかりは、どうしようもない。