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再会 <8> 最高のご褒美ワイン

The Sadie Family, Skerpioen 2012.


友人が引っ越したというので、新居の整理整頓を手伝いにった。

大きなワインセラー二台分のワインをコレクションしている友人なので、お手伝いのお礼はワインで、とちゃっかり事前リクエストをしておいた。


引っ越して三日目、やっとワインセラーの電源を入れられるようになったタイミングだったこともあり、リビングにはコレクションが詰め込まれた段ボールが山積みになっていた。


コンディションの劣化を避けるためにも、早急にワインをセラーへ移動させる必要があった。


趣味が悪いと言われるかも知れないが、他人のワインコレクションを眺めるのは、とても楽しい。飲むのを我慢して、わざわざセラーで眠らせていたワインだ、当然一つ一つに思い出が詰まっている


年号の古いもの、最近のヴィンテージ、クラシックなワイン、今っぽいワイン、なぜそんなワインを?というようなものも。


いろんなタイミングで、その人がその時に好きだったワインが、コレクションという形で、日記のように残っている


逆にいえば、私のような人間に、ワインセラーを整理されるのは嫌な人もいるかも知れない。どうしても、深読みしながら整理をしてしまうからだ。


職業病というやつだ。こればかりは、どうしようもない。

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