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出会い <76> 補助品種の野心

Podere della Bruciata, Tizzo 2019.

 

葡萄栽培学と病害対策が現代に近い水準に進化するまで、ワイン造りは、多品種栽培と多品種ブレンドが基本であった。


それは、昔の人々が積み重ねた経験と観察眼に基づいた、リスクヘッジであった。


一つの葡萄が病害などによって不作に陥っても、他の品種が上手く育てば、ワインをつくることができる。


細かなブレンド比率や、テロワールなどといった概念よりも、毎年ちゃんと葡萄を実らせることの方が遥かに大切だったことは、想像に難くない。


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