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出会い <17> ブルゴーニュ味のワイン

Racines Wine, Chardonnay “Sanford & Benedict Vyd.” 2018. ¥16,000


ブルゴーニュが高い。いくらなんでも高過ぎる。


ワインファンを大いに悩ませるこの問題は、実に深刻だ。


特に、新しくワインの魅力に目覚めた人たちにとって、世界最高峰のクラシックワインを体験するためのハードルがとてつもなく高くなってしまったという現実は、非常に厳しいものだ。


それなのに、先輩たちは口を揃えて「クラシックを学べ」と言う


よほどの経済力か、稼ぎのほとんどをワインに捧げるほどの覚悟、もしくは、ごく僅かな幸運に恵まれた人しか入れない特殊な環境やグループにでも属していない限り実現不可能な「指導」など、もはやただの理不尽でしかない。


それに、ブルゴーニュにしても、ボルドーにしても、気候変動の影響で「クラシック」な味わいは、すっかり迷子になっている。


例えば2018年ヴィンテージのブルゴーニュに大枚を叩いてその味わいを体験したとしても、それはクラシックワインの体験などとは到底言えないだろう。(例外的に素晴らしいワインを造った生産者もいるが。)

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