Filippi, Turbiana 2018. ¥4,500
テレビ朝日系の「ポツンと一軒家」という番組をご存知だろうか。
日本各地の人がほとんど住んでいないような場所に、なぜか「ポツンと」ある一軒家を紹介する番組だ。
なんとも地味でのほほんとした内容だが、私は妙にこの雰囲気が好きだ。
実は、ワインの探求でも、私はこのような「ポツンと系」ワインに不思議なほど執心していた時期がある。
その地の伝統とは、ちょっとずれた存在のワイン。
もちろん、ヨーロッパ中にあるフランス系国際品種という意味ではない。
伝統の一部でありながら、ちょっと珍しい。そんな塩梅のワインだ。
ただ、当時の私はワインの品質的側面からそのようなワインを探していたのではなかったし、そういうベクトルで評価をしていた訳でもなかった。