San Luis Obispoと聞いて、すぐにアメリカ・カリフォルニア州のワイン産地が思い浮かぶ人は、よほど深く彼の地のワインに触れてきた人だろう。
そもそも、カリフォルニア州は日本が丸々収まってしまうほど広大な州であり、AVAの数も現時点で152。
追いきれないのも無理はない。
日本市場においては、Napa County、Sonoma Countyを筆頭に、近年ではMendocino County、Lodi(San Joaquin County)、Santa Cruz Mountains(Santa Cruz County)、そしてSanta Barbara Countyあたりが比較的良く知られているが、San Luis Obispoが話題に上がることは、ほとんど無いのではと思う。
Napa、Sonoma、Mendocino、Lodi、Santa Cruz Mountainsはサン・フランシスコにほど近く、Santa BarbaraはLAに近いが、San Luis Obispoは両都市のほぼ中間地点に位置している。
一応、郡庁所在地としてSan Luis Obispo市があるが、人口は5万人足らず。
ほとんど知られていないのも、当然だろうか。
しかし、ワイン産地としてのSan Luis Obispoが、近年のカリフォルニア州において、最も「Hot&Cool」なエリアとなっていることは、ワインファンなら知っておいても損はない。