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SommeTimes Académie <16>(ワイン概論12: 農法2)

本稿では、ワイン醸造を目的とした葡萄栽培において、目にする機会の多い農法に関して、学んでいく。なお、いくつかの農法に関しては、Advanced Académieにて、より詳細な内容に触れていく。


試験後に忘れてしまった知識に意味はありません。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「記号」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「何を意味するのか」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。SommeTimes Académieでは、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「リアル」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。SommeTimes’ Viewをしっかりと読み込みながら進めてください


ビオロジック

オーガニック農法とも呼ばれる。化学合成農薬、化学肥料を使用せずに、土壌の力を引き出す有機農法。しばしば誤解されるが、ビオロジック=完全無農薬ではなく、葡萄栽培においては特に重要となる、うどんこ病への対策で必須の硫黄粉剤や、ベト病への対策で必須のボルドー液(硫酸銅と消石灰の混合溶液)をはじめとして、実際には天然物及び天然物由来の一部の農薬に限って、使用が認められている。しかし、それらの認可農薬の使用はあくまでも最終手段であるというのが基本原則であり、可能な限り耕種的防除、物理的防除、生物的防除の適切な組み合わせによって防除することを強く推奨している。ビオロジックに関しては、Advanced Académieにて、さらに詳細を追っていく。


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