一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回もボルドー地方について学んでいきます。
ボルドー地方に関する基礎的な情報は、無料のものが十分に存在していますので、本シリーズでは基本的に割愛しますが、その代わりにより深いところを探っていきます。
ボルドー地方シリーズ第九回は、「ボルドー右岸:Saint-Émilion衛星地区」と致します。
Saint-Émilion衛星地区
Saint-Émilionはボルドー右岸を代表するアペラシオンの一つですが、その北部と北東部には、Saint-Émilion から近い順にSaint-Georges-Saint-Émilion 、Montagne-Saint-Émilion、Puisseguin-Saint-Émilion、Lussac-Saint-Émilionという4つの「衛星地区」と呼ばれるアペラシオンが連なっています。
かつては6のコミューンが衛星地区として認められていましたが、1970年代以降の改訂により、Parsac-Saint-ÉmilionはMontagne-Saint-Émilionに、Sabres-Saint-ÉmilionはSaint-Émilionに吸収されました。
かつてのSabres-Saint-Émilionにあるシャトーの中でも、Ch. Quinault L’Enclosは特に良く知られています。