一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回はフランス・ロワール地方について学んでいきます。
フランスの銘醸地産ワインが高騰するなか、日常に寄り添うフランチ・ワインの産地として、ロワール地方の価値は一層高まっています。
ロワール地方シリーズ第1回は、一連のMuscadet系ワインで知られる「Pays Nantais 地区」と致します。
Melon de Bourgogne
Muscadet系アペラシオンの主要品種はムロン・ド・ブルゴーニュ(ムロン)、通称ではワイン名と同様にミュスカデと呼ばれます。
公式名にブルゴーニュとつく通り、原産地はブルゴーニュと考えられています。実は、1,395年にフィリップ豪胆公が発令した有名なガメイ栽培禁止令には、ムロンの栽培禁止も含まれていました。