一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回はフランス・ロワール地方について学んでいきます。
フランスの銘醸地産ワインが高騰するなか、日常に寄り添うフランチ・ワインの産地として、ロワール地方の価値は一層高まっています。
ロワール地方シリーズ第3回は、ソーヴィニヨン・ブランの殿堂として知られる「Centre Nivernais地区:後編」と致します。
今回は、Centre Nivernais地区のSancerreとPouilly-Fumé(以降PFと表記)に関して、より深く学んで行きます。
全体像
『サンセールは春のようで、プイィ=フュメは夏のようだ。』
故キット・スティーヴンスMWは、SancerreとPFの違いをこう詩的に表現しました。