一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回はフランス・ロワール地方について学んでいきます。
フランスの銘醸地産ワインが高騰するなか、日常に寄り添うフランチ・ワインの産地として、ロワール地方の価値は一層高まっています。
ロワール地方シリーズ第4回は、シュナン・ブランの銘醸地として知られる「Touraine地区」と致します。
シュナン・ブラン
この品種の歴史を紐解くと、最古の記述は1496年にまで遡ることができます。
トマ・ボヒエなる貴族が、ロワール渓谷の古城群でも際立って名高いシャノンソー城周辺に葡萄畑を開墾し、アンジュから葡萄を持ち込んだとの記録があり、この「アンジュの葡萄」は、シュナン・ブランであったと確実視されているため、少なくとも1496年以前から、ロワール渓谷にシュナン・ブランが根付いていたことが確認できます。