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SommeTimes’ Académie <71>(フランス・南ローヌ地方:Châteauneuf-du-Pape)

一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回はフランス・南ローヌ地方について学んでいきます。

 

フランスの銘醸地産ワインが高騰するなか、かねてから評価の高かったローヌ地方のワインも、一部のワインは非現実的な価格となりつつあります。

 

ローヌ地方は、黒葡萄のシラー、白葡萄のヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌを主体とした北ローヌ地方、黒葡萄のグルナッシュ、ムールヴェドルを主体とした南ローヌ地方に分かれます。

 

ローヌ地方全体で見ると、北ローヌ地方の生産量は僅か5%程度です。

 

気候、テロワール、栽培品種、生産量など、様々な面において両産地は大きく異なりますので、混同しないように、各々の特徴をしっかりと把握しておきましょう。

 

南ローヌ地方第1回は、「Châteauneuf-du-Pape」を学んでいきます。



Châteauneuf-du-Pape

南ローヌ地方を代表するアペラシオンであるChâteauneuf-du-Pape(以降、CDP)は、最終的なワインの色調が赤か白にさえなれば、ブレンドされる規定品種の比率に一切の制限が無い(どちらの色調であっても黒葡萄、白葡萄を問わない)、という非常に特殊なルールが設けらています。

 

このルールと、実際に存在する膨大なヴァリエーション故に、CDPの典型例を定めるのは容易ではありませんが、Grenacheの植樹面積が全体の約77%に及ぶため、基本的にはGrenacheの産地とみなすべきです。

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