Ca di Pesa, Serafino 2021.
今年もまた2月のトスカーナにやってきた。
ニューリリースを祝うアンテプリマ展示会だ。
6日間ほど、ひたすらサンジョヴェーゼの海を泳ぎ続ける日々は実に楽しいが、なかなか辛くもある。
若いサンジョヴェーゼをテイスティングし続けるのは、実際にかなり骨が折れる。
数時間テイスティングすればもう、強い色素で完全にお歯黒状態となり、強烈な酸の刺激で舌が痺れ、分厚いタンニンが歯茎にびっしりとへばりつく。
初日の緩いレセプションを終え、今年のアンテプリマはキアンティ・クラシコからスタートした。
私はキアンティ・クラシコが大好きなのだが、少々偏った「好み」がある。
そう、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなどがブレンドされたクラシコが、とにかく好きでは無いのだ。(このタイプのクラシコは、明らかに減少傾向にある。)