Nyetimber, Cuvée Chérie Demi-Sec NV.
高品質かつテロワールに正直なワインでさえあれば、基本的には「なんでもあり」な私だが、それでも販売に四苦八苦するタイプのワインというのは僅かに存在する。
中でも特に、Demi-Secタイプのスパークリングがそうだ。
もはや本家本元と言えるChampagneですら、Demi-Secが絶滅危惧種と化しつつあるほど、生産量が減っているのには、ちゃんと理由があると思う。
端的に言うと、時代に合わない、のだ。
甘さを残したワインの販売難には、ドイツ、ソーテルヌ、トカイですら匙を投げはじめているのだから、辛口な味わいを求める大衆の「集の力」はそれだけ大きいと言うこと。