OpenAI社のChatGPT、Google社のBard、Microsoft社のBingAI。
文章生成AIや対話型AI(以降、統一して生成系AIと表記)などと呼ばれるこれらの新技術は、私のようなワインプロフェッショナルが聖域と信じて疑わない領域に、いよいよ足を踏み入れようとしているのだろうか。
現代人の必須ツールとなって久しい検索エンジンは、すでにGoogleやMicrosoftなどによって、生成系AIとの統合が進んでいる。
今後さらに、SiriやAlexaといった、音声認識・ヴァーチャルアシスタントアプリケーションとも統合されていくのは間違いないだろう。
そして、生成系AI、高機能検索エンジン、進化した音声認識アプリケーションが高次で統合された時、私はいよいよ聖域が荒される可能性があると感じている。
「高次で」と書いたのは、現状ではまだ不完全な部分があまりにも多いからだ。
生成系AIもまた、プログラムの一種であることには変わらない。
つまり、他のあらゆるプログラムと同様に、望んだレスポンスを正確に得るには、「正しいコマンドをインプットする」必要がある。