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樽とワイン <前編>

2023年7月29日。


オンラインワインスクール「Vinoteras」にて筆者が開催したセミナーは、海外のワインメーカーをゲストに招き、特定にテーマに基づいてディスカッションを行なっていくシリーズの第二弾だった。


サシ・ムーアマンをゲストに招いた、第一弾のビオディナミ編に続いてテーマとしたのは、「樽」


今回のゲストは、アメリカ・カリフォルニア州のトップワインメーカー、Ramey Wine CellarsのDavid Ramey氏だ。


Davidは樽に関する数多くの研究を行なってきたことでも知られ、セミナーでは「目から鱗」の内容も多々含まれていた。


本レポートの前編では、ワイン樽に関する一般論について、一度整理しておく。



ワイン樽の歴史

樽とワインが関連した最初の記述が登場するのは、紀元前2,500年頃に関するもの。

「ヤシの木」から造られた樽で、アルメニア産ワインがバビロンへと運ばれていたという記録が残っている。(記述したのは、紀元前5世紀に活躍した古代ギリシアの歴史家ヘーロドトス。)


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